造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
造血幹細胞移植の方法論 自己造血幹細胞移植
長藤 宏司
1
1久留米大学 医学部血液内科
キーワード:
Granulocyte Colony-Stimulating Factor
,
自家移植
,
骨髄腫-多発性
,
自己免疫疾患
,
白血病
,
リンパ腫
,
CD34抗原
,
造血幹細胞移植
,
造血幹細胞動員
,
治療成績
,
CXCR4 Receptors
,
末梢血幹細胞移植
Keyword:
Autoimmune Diseases
,
Leukemia
,
Lymphoma
,
Multiple Myeloma
,
Transplantation, Autologous
,
Granulocyte Colony-Stimulating Factor
,
Treatment Outcome
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Antigens, CD34
,
Hematopoietic Stem Cell Mobilization
,
Receptors, CXCR4
,
Peripheral Blood Stem Cell Transplantation
pp.217-221
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299245
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自己末梢血幹細胞移植は、急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などに対する治療法として確立している。十分量の末梢血幹細胞を採取することが、移植後の速やかな造血回復を得るために必要である。従来、化学療法後の造血回復期に顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を併用して末梢血幹細胞を採取してきたが、今後CXCR4阻害薬による末梢血動員増強が期待される。悪性リンパ腫に対する自己末梢血幹細胞移植は、抗CD20抗体臨床応用後の臨床的な根拠が必要である。自己免疫疾患に対する自己末梢血幹細胞移植は、全身性硬化症などで有望な成績が得られつつある。
©Nankodo Co., Ltd., 2009