造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
造血幹細胞移植の方法論 HLA不適合血縁者間移植
諫田 淳也
1
,
一戸 辰夫
1京都大学 大学院医学研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
移植片対宿主病
,
同種移植
,
血液型不適合
,
HLA抗原
,
骨髄移植
,
白血球分離
,
免疫寛容
,
免疫抑制療法
,
T細胞
,
CD34抗原
,
造血幹細胞移植
,
治療成績
,
HLA不一致移植
Keyword:
Blood Group Incompatibility
,
Graft vs Host Disease
,
Immune Tolerance
,
HLA Antigens
,
Leukapheresis
,
Immunosuppression
,
T-Lymphocytes
,
Transplantation, Homologous
,
Bone Marrow Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Antigens, CD34
pp.227-232
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299247
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HLA不適合血縁者は、まれなHLA型を有するレシピエントに対する重要なドナー候補である。ドナーとのHLA-A,-B,-DRの不適合が1抗原のみであれば、非血縁者間骨髄移植に匹敵する成績を期待できる。不適合抗原が複数存在する場合には、移植片対宿主病(GVHD)の克服が課題となるが、最近、前処置への抗体医薬品の導入や免疫抑制の強化などの手法により、移植成績の向上が得られる可能性が報告されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009