造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
急性および慢性GVHDの病態・診断
豊嶋 崇徳
1
1九州大学病院 遺伝子・細胞療法部
キーワード:
移植片対宿主病
,
肝臓疾患
,
筋骨格系疾患
,
口腔疾患
,
鑑別診断
,
生検
,
ドナー
,
発疹
,
免疫系疾患
,
T細胞
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
病態生理
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Exanthema
,
Graft vs Host Disease
,
Immune System Diseases
,
Liver Diseases
,
Mouth Diseases
,
Musculoskeletal Diseases
,
Severity of Illness Index
,
T-Lymphocytes
,
Tissue Donors
,
Practice Guidelines as Topic
pp.206-212
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299243
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2005年に慢性GVHDの診断基準が提案されたのに伴い、急性GVHD、慢性GVHDの定義も大きく改訂された。この改訂では、近年のGVHDの病態に関する研究から明らかにされた病態理解や、臨床研究から明らかになった臨床病像、予後が大きく反映されている。この改訂を受けて、わが国においてもGVHDの診療ガイドラインが改訂された(造血細胞移植ガイドラインGVHD:日本造血細胞移植学会、http://www.jshct.com/)。本稿では、急性GVHD、慢性GVHDの病態生理と診断について概説する。
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