発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007007030
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サイトカインは移植片対宿主病(GVHD)の発症・終息に関与する.TNF-α,IL-1,IFN-γなどの炎症性サイトカインはドナーT細胞活性化を促進するとともに,それ自体が重要なエフェクターである.TGF-βなどの抑制的サイトカインはGVHD抑制的に作用するが,慢性GVHDの病像形成にも関与しうる.これらサイトカイン遺伝子の多型性は,GVHDや移植成績に関連することが示されており,日本人における大規模なコホート研究が行われれば,移植リスクの予知のための重要な指標の一つになるかもしれない
©Nankodo Co., Ltd., 2006