造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
造血幹細胞移植の方法論 拡大する造血幹細胞移植の適応
名和 由一郎
1
1愛媛県立中央病院 血液腫瘍科
キーワード:
骨髄異形成症候群
,
自家移植
,
血液型不適合
,
HLA抗原
,
骨髄腫-多発性
,
白血病
,
造血幹細胞移植
,
年齢因子
,
臍帯血移植
,
骨髄非破壊的移植
Keyword:
Age Factors
,
Blood Group Incompatibility
,
HLA Antigens
,
Leukemia
,
Multiple Myeloma
,
Myelodysplastic Syndromes
,
Transplantation, Autologous
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Cord Blood Stem Cell Transplantation
pp.213-216
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299244
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最近の造血幹細胞移植の増加は、移植技術の普及と移植適応の拡大にある。ミニ移植の導入により、高齢者、臓器障害をもつ症例、非寛解症例にも同種移植が可能となり、臍帯血移植やHLAミスマッチ移植により、病気進行を待たず、患者側のタイミングで移植することも可能となった。自家移植においては多発性骨髄腫で増加し、同種移植においては悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群で増加している。今後は、拡大した移植適応を適切に評価することが必要であろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2009