膵癌診療最前線 新たな抗癌薬により長期生存を目指す
膵癌に対するinterventional oncology 閉塞性黄疸に対する胆道stentingの進歩
木暮 宏史
1
,
伊佐山 浩通
,
小俣 政男
1東京大学 消化器内科
キーワード:
肝膿瘍
,
膵炎
,
膵臓腫瘍
,
ステント
,
生存率
,
胆管炎
,
胆嚢炎
,
治療成績
,
Gemcitabine
,
TS-1
,
胆道ドレナージ
,
黄疸-閉塞性
Keyword:
Cholangitis
,
Cholecystitis
,
Liver Abscess
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreatitis
,
Stents
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Jaundice, Obstructive
,
Gemcitabine
pp.675-678
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008338453
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非切除悪性胆道閉塞に対する胆道ドレナージは、外科的バイパス術より低侵襲で、経皮的ドレナージよりQOLの高い内視鏡的ドレナージが普及してきた。用いられるステントも、plastic stentより長期開存が期待できるmetallic stentが開発され、中下部胆管閉塞例ではcovered metallic stentの有用性が確立してきている。切除不能膵癌も、gemcitabineやTS-1などの抗腫瘍療法により予後が改善してきており、延長した生存期間に見合った胆道stentingが求められる。膵癌の患者の管理には化学療法の知識だけでなく、適切な胆道ドレナージが重要であり、開存期間が長く抜去可能なcovered metallic stentが推奨される。
©Nankodo Co., Ltd., 2008