膵癌診療最前線 新たな抗癌薬により長期生存を目指す
膵癌に対するinterventional oncology GOO(gastric outlet obstruction)に対するmetallic stenting
前谷 容
1
1東邦大学医療センター大橋病院 消化器内科
キーワード:
膵臓腫瘍
,
ステント
,
機器機能不全
,
胃流出路閉塞
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
胃空腸吻合術
Keyword:
Equipment Failure
,
Gastroenterostomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Stents
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Gastric Outlet Obstruction
pp.679-682
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008338454
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膵癌は膵頭部に好発するため胆道閉塞を高率にきたすが、非切除例の約20%では経過中にgastric outlet obstruction(GOO)も生じる。GOOに対する姑息的治療法として、胃空腸吻合術に代わりmetallic stentingが広く行われるようになった。GOO症例は前終末期であることが多く、低侵襲性治療である本法の意義は高い。本法によりperformance scoreが改善し、化学療法を可能とすることも期待される。しかし化学療法による本法への影響などは、まだコンセンサスが得られていない。低侵襲的姑息療法として著しい有効性が期待できる治療法であり、一日も早い本邦での承認が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008