脳血管障害最前線 Time is brainの時代を迎えて
再発予防 抗血小板療法の適応と効果
山崎 昌子
1
,
内山 真一郎
1東京女子医科大学 神経内科
キーワード:
Aspirin
,
Ticlopidine
,
血圧
,
再発
,
多剤併用療法
,
脳梗塞
,
血小板凝集阻害剤
,
EBM
,
診療ガイドライン
,
費用と費用分析
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
Keyword:
Aspirin
,
Blood Pressure
,
Costs and Cost Analysis
,
Drug Therapy, Combination
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Recurrence
,
Ticlopidine
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Brain Infarction
,
Cilostazol
,
Clopidogrel
pp.891-895
発行日 2008年5月1日
Published Date 2008/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008196532
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
非心原性脳梗塞の再発予防には、抗血小板療法が有効である。ラクナ梗塞にも抗血小板療法が行われるが、血圧を十分にコントロールする必要がある。抗血小板療法の選択肢としては、aspirin,ticlopidine,clopidogrel,cilostazolがあげられる。抗血小板薬の中で、もっともエビデンスが豊富で費用対効果に優れるのはaspirinであり、第一選択薬として用いられる。aspirinの有効性は十分とはいえないため、ハイリスク症例では他の抗血小板薬投与や、抗血小板薬併用療法が考慮される。aspirinとclopidogrelの併用療法は、推奨されない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008