膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
治療薬の使い方とリスクマネージメント 免疫抑制薬はどのようなときに適応となるのか
堤 明人
1
1滝川市立病院 内科
キーワード:
Azathioprine
,
Cyclophosphamide
,
Ciclosporin
,
Methotrexate
,
Mycophenolic Acid
,
結合組織疾患
,
免疫抑制剤
,
Tacrolimus
,
リスクマネジメント
,
Mizoribine
Keyword:
Azathioprine
,
Connective Tissue Diseases
,
Cyclophosphamide
,
Methotrexate
,
Immunosuppressive Agents
,
Mycophenolic Acid
,
Risk Management
,
Tacrolimus
,
Cyclosporine
,
Mizoribine
pp.694-697
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167394
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膠原病診療での免疫抑制薬投与は、(1)エビデンスもしくはコンセンサスがある場合、(2)ステロイド薬単独では期待した効果が得られない場合、(3)副作用により必要量のステロイド薬の投与継続が困難な場合、に行われる。cyclophosphamide,azathioprineは多くの病態に対して有効性が認められているが骨髄抑制などの重篤な副作用が起こりうるので適応を慎重に判断し、副作用発現を早期に察知できるような方策を講じるべきである。ciclosporin,tacrolimus,mycophenolate mofetilといったより新しい免疫抑制薬は、骨髄抑制をきたす可能性は低い。しかしながら、これらの薬剤もそれぞれ固有の副作用、注意点を有する。
©Nankodo Co., Ltd., 2008