膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
治療薬の使い方とリスクマネージメント 非ステロイド系消炎鎮痛薬の選び方と使い方
川人 豊
1
1京都府立医科大学 膠原病・リウマチ・アレルギー内科
キーワード:
関節リウマチ
,
結合組織疾患
,
消化器疾患
,
心臓血管疾患
,
腎臓疾患
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
リスクマネジメント
Keyword:
Cardiovascular Diseases
,
Arthritis, Rheumatoid
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Connective Tissue Diseases
,
Digestive System Diseases
,
Kidney Diseases
,
Risk Management
pp.683-687
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167392
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生体内で重要な生理的作用を有するプロスタグランジン産生酵素であるcyclooxygenase(COX)-1を抑制しないため、とくに消化管障害の副作用の少ない薬剤として注目された選択的COX-2阻害薬であるcelecoxibが、2007年6月に日本でも販売承認され、使用可能となった。従来の非選択的NSAIDsにも存在するとされる副作用としての心血管イベントの問題は未解決ではあるが、celecoxibを上手に応用すれば、合併症の少ない抗炎症、鎮痛、解熱治療が行える。本稿では、NSAIDsの基本的な使用・選択法について、膠原病疾患への応用を含め、日常臨床に役立つポイントをまとめた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008