膠原病診療のブレークスルー 早期診断・早期治療のポイント
膠原病の疾患感受性遺伝子はどこまでわかったのか
山田 亮
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1東京大学医科学研究所 ヒトゲノム解析センターゲノム機能解析分野
キーワード:
結合組織疾患
,
リウマチ性疾患
,
DNA配列分析
,
SNPs
,
遺伝的素因(疾患)
,
Protein Tyrosine Phosphatase Non-Receptor Type 22
Keyword:
Connective Tissue Diseases
,
Rheumatic Diseases
,
Sequence Analysis, DNA
,
Polymorphism, Single Nucleotide
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Protein Tyrosine Phosphatase, Non-Receptor Type 22
pp.610-616
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008167379
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ヒトゲノム配列が決定し、遺伝子多型に関する公共データベースが整備され、疾患感受性遺伝子解析の基盤が整うとともに、ゲノムワイド関連解析は大規模化し、数十万を超えるマーカーでゲノム全体を網羅し、サンプル数は数千以上となっている。ゲノム配列の多様性の理解が進み、一塩基多型(SNP)とコピーナンバー多型(CNP)とが、疾患関連遺伝子多型の解析標的として着目されている。疾患関連遺伝子多型として、関節リウマチにはPADI4のSNP、CCL3L1のCNPが、全身性エリテマトーデスにはC4、FCGR3のCNPが、両疾患に共通の多型には、PTPN22、IRF5のSNPが報告されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008