いま知っておきたい! 内科最新トピックス (第4章)膠原病・リウマチ・アレルギー
膠原病診断にどうアプローチするか:血液検査,画像検査の有用性と限界
中西 研輔
1
,
金城 光代
1沖縄県立中部病院 リウマチ膠原病科
キーワード:
結合組織疾患
,
抗核抗体
,
エリテマトーデス-全身性
,
MRI
,
自己抗体
,
巨細胞性動脈炎
,
X線CT
,
リウマトイド因子
,
抗好中球細胞質抗体
,
カラーDoppler超音波診断
,
細胞遺伝学的分析
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Antibodies, Antinuclear
,
Autoantibodies
,
Connective Tissue Diseases
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Rheumatoid Factor
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Giant Cell Arteritis
,
Ultrasonography, Doppler, Color
,
Antibodies, Antineutrophil Cytoplasmic
,
Cytogenetic Analysis
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.1071-1075
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044836
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膠原病を疑う場合,抗核抗体関連膠原病とそのほかの膠原病に分けて考えると理解しやすい.特異抗体のなかには,臨床症状や予後と関連するものがある.ANCAはANCA関連血管炎の,リウマチ因子と抗CCP抗体は関節リウマチの診断に有用であるが,感度は十分でない.いずれもほかの多くの疾患で偽陽性となることを忘れてはならない.膠原病診断に用いる画像検査の目的は,「臨床診断の裏付け」と「非特異的な症状や検査所見のみの場合の画像による診断確定」の2つである.病歴・身体診察・基本的な血液/尿検査を注意深く評価して,早期の診断と治療に向けての効率的な検査計画を立てる.
©Nankodo Co., Ltd., 2015