腫瘍内科診療データファイル
疾患からみる各種癌の診断・治療 消化管 大腸癌
宮本 信吾
1
,
前田 義治
,
佐々木 常雄
1東京都立駒込病院 化学療法科
キーワード:
結腸切除
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
リンパ節郭清
,
治療成績
,
IFL Protocol
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Colectomy
,
Lymph Node Excision
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Folfox Protocol
,
IFL Protocol
pp.1179-1185
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061408
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大腸癌の死亡数は年々増加傾向にあり、近い将来、消化器癌の第1位を占めると予想される。治療においては、10年前までは手術が治療の中心であり、化学療法の効果は限定的なものであった。しかし、ここ数年での大腸癌における化学療法の進歩は目覚ましく、5-fluorouracil(5-FU)/leucovorin(LV)にoxaliplatinやirinotecan hydrochloride(CPT-11)を併用するFOLFOX療法、FOLFIRI療法はもちろん、分子標的薬剤であるbevacizumabが本邦でも今年6月に認可され、今後ますます生存期間の延長やQOLが改善されると期待される。しかし、海外にて有効性が認められている薬の承認までに、依然として大きなタイムラグがあり、課題となっている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007