外科医が気を使う高齢者手術の周術期管理
高齢者大腸癌化学療法時の注意点と対策
石田 秀行
1
,
石橋 敬一郎
,
山口 研成
1埼玉医科大学総合医療センター 消化管・一般外科
キーワード:
血栓塞栓症
,
下痢
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
高齢者
,
治療成績
,
Bevacizumab
,
骨髄抑制
,
IFL Protocol
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Bevacizumab
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Aged
,
Diarrhea
,
Thromboembolism
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Folfox Protocol
,
IFL Protocol
pp.267-271
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010111515
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欧米の数少ない臨床試験の結果から、高齢者大腸癌に対する標準化学療法の効果は非高齢者と同等であるが、FOLFOX療法では骨髄抑制、FOLFIRI療法では骨髄抑制・下痢の頻度が高齢者に高いことに注意すべきである。実地臨床では、performance status、臓器機能、サポート体制などを総合的に評価し、可能であれば高齢者でも標準治療を選択するのが妥当であるが、有害事象のきめ細かなチェックと早めの支持療法の導入により、生活の質(QOL)を低下させない配慮が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010