B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎の治療戦略 B型肝炎と肝移植
市田 隆文
1
,
成田 諭隆
,
玄田 拓哉
,
菊池 哲
,
小谷 知弘
,
飯島 克順
,
佐藤 俊輔
,
小川 薫
1順天堂大学医学部附属静岡病院 消化器内科
キーワード:
Gamma-Globulins
,
肝炎-B型
,
肝臓移植
,
生存率
,
脳死
,
B型肝炎ワクチン
,
Lamivudine
,
治療成績
,
リビングドナー
Keyword:
Brain Death
,
Hepatitis B
,
gamma-Globulins
,
Survival Rate
,
Liver Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Hepatitis B Vaccines
,
Living Donors
,
Lamivudine
pp.699-705
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346155
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肝移植後のB型肝炎ウイルス(HBV)陽性レシピエントの生存率は、きわめて良好である。その理由として、術前からの抗ウイルス薬投与と、術中、術直後からのHBVの中和抗体である高力価HBs抗体含有ガンマグロブリン(HBIG)投与の併用療法により、HBVの再感染予防が臨床的に確立したことによると考えられる。今後は、この抗ウイルス薬である核酸アナログ製剤とHBIGをどの時点まで継続するかということと、HBVワクチンの応用がポイントとなる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007