B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎の治療戦略 B型肝炎の免疫病態と免疫療法 ワクチン治療を含めて
濱田 麻穂
1
,
恩地 森一
1愛媛大学 大学院先端病態制御内科学
キーワード:
肝炎-B型
,
樹状細胞
,
免疫
,
免疫療法
,
B型肝炎ワクチン
,
Lamivudine
Keyword:
Dendritic Cells
,
Immunity
,
Hepatitis B
,
Immunotherapy
,
Hepatitis B Vaccines
,
Lamivudine
pp.695-698
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346154
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B型肝炎ウイルス(HBV)自体には、細胞障害性はない。肝障害はウイルスが感染した肝細胞に対する宿主の免疫応答により起こり、自然免疫と獲得免疫の両方が関与している。これらの免疫応答の誘導が十分でなく、反応自体も不適切であると、慢性肝炎が成立する。免疫療法はこれらの免疫応答を十分誘導し、HBVを排除して肝炎をコントロールすることを目的にしている。今回、HBV感染における免疫応答のメカニズムについて考察するとともに、免疫療法の最近の動向についてまとめた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007