発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014211760
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症例は46歳男で、倦怠感に対する採血でAST 195IU/L、ALT 330IU/L、HBsAg 2000超を指摘され、急性B型肝炎の診断で入院加療を受け改善傾向となったが、1ヵ月後に再増悪した。緊急入院でゲノタイプがA、ウイルス量はリアルタイムPCR法で9.0logコピー/mlが確認され、慢性化の可能性を考えエンテカビル100mg/dayを開始した。2ヵ月半後に肝逸脱酵素は改善傾向となったが、ウイルス量は4.7logコピー/mlであり、インターフェロンを用いたシークエンシャル療法としてイントロンA 600万単位の週3回筋注を開始し、エンテカビルとの重複投与の後に単独投与を4ヵ月間行った。肝逸脱酵素は正常化し、治療終了後2ヵ月で血清HBsAgも陰性化したが、ウイルス量は2~3logコピー/mlが持続した。約2年後にようやく2.1未満logコピー/mlとなり、HBeAbは弱陽性、B型肝炎コア関連抗原も再燃レベル以下となった。
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