B型肝炎の新たな治療展開
B型肝炎の過去、現在、未来
岡上 武
1
,
南 祐仁
1済生会吹田病院
キーワード:
生物学的マーカー
,
肝炎-B型
,
B型肝炎ウイルス
,
腫瘍過程
,
Lamivudine
,
Entecavir
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Hepatitis B
,
Hepatitis B virus
,
Neoplastic Processes
,
Biomarkers
,
Lamivudine
,
Entecavir
pp.604-609
発行日 2007年10月1日
Published Date 2007/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007346136
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B型肝炎ウイルス(HBV)が発見されて40年経過し、ウイルス量(HBV DNA量)、遺伝子型、遺伝子変異などが解析可能になった。これらマーカーによる病態形成や発癌への関与の臨床的意義もかなり明らかになり、一方、核酸アナログの登場により慢性肝炎、肝硬変のコントロールは容易になったが、薬剤抵抗株の出現が大きな問題である。今後、核酸アナログ抵抗株に対するより有効な薬剤の開発や、劇症化・慢性化の機序の解明により、B型肝炎による死の転帰を防止できる日がくることを期待する。
©Nankodo Co., Ltd., 2007