心不全予防 その最前線を探る
併発した他臓器障害を考慮した予防的介入を探る 肝不全
品川 弥人
1
1北里大学 医学部循環器内科学
キーワード:
アルコール依存症
,
肝炎-C型
,
心筋症-拡張型
,
心筋症-肥大性
,
肺高血圧症
,
酸素欠乏
,
肝不全
,
肝肺症候群
Keyword:
Alcoholism
,
Hypoxia
,
Cardiomyopathy, Dilated
,
Cardiomyopathy, Hypertrophic
,
Hepatitis C
,
Hypertension, Pulmonary
,
Liver Failure
,
Hepatopulmonary Syndrome
pp.447-450
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007177252
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非代償性肝硬変における循環器系の合併症は、(1)低酸素血症を呈する肝肺症候群、(2)肺高血圧症、(3)高心拍出性の循環動態と心ポンプ予備能の低下を特徴とする心筋症である。長期のアルコール多飲は、拡張型心筋症様の病態を引き起こす。C型肝炎ウイルスの持続感染は、拡張型心筋症や肥大型心筋症の発症の一要因となる。肝疾患に合併する心不全に特異的な介入法は確立されておらず、現段階では通常の心不全治療と同様の対処が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007