発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268939
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心療内科は,主に心身症の患者を治療対象としている.代表的な心身症である神経性食欲不振症は,過度の食事制限や慢性的な自己誘発性嘔吐,利尿薬や下剤の乱用の結果として低体重をきたし,低K血症などの電解質異常や代謝性アルカローシス,心臓伝導障害,浮腫などのさまざまな合併症をきたす.治療は原則的には経口での栄養補給であるが,極度の体重減少により生命の危険を生じた場合は,患者の同意を得たうえで輸液療法を行うことが必要になる.輸液を施行する際には,低カロリーから開始し,低P血症などの電解質異常や水分貯留,微量元素欠乏に留意が必要である
©Nankodo Co., Ltd., 2006