発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268936
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造影剤腎症の予防に,適切な補液が有効なことがある.とくに腎機能低下患者には対策が必要であるが,外来での1回の血液検査結果から評価し,腎機能正常か否かのふるいにかけるのは困難なことが多い.そこで,簡単に知りえるデータからGFRを推定する式が考案されてきた.造影剤腎症発症の予防には,生理食塩水による補液がもっとも効果的になると考えられている.一般的に造影剤腎症予防のための補液量の指標としては,尿量は通常1日2l以上を確保するが,利尿薬の使用は造影剤腎症のリスクを逆に増加すると考えられており,慎重を要する
©Nankodo Co., Ltd., 2006