発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006268928
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ステロイドパルス療法は大量の副腎皮質ステロイド(ステロイド)を短期的,集中的に静脈内投与する治療法であり,免疫機序が関与する病態の重症例,難治例に使用されている.作用機序には不明な点が多いが,遺伝子を介するgenomic actionに加えて,遺伝子を介さないnongenomic actionがあることが明らかとなってきた.標準的療法は,methylprednisolone 1,000mg/dayを生理食塩水または5%ブドウ糖液などに溶解し,3日間連続を1クールとして,2~3クール繰り返す.重症感染症や大腿骨頭壊死症などの重篤な副作用を生じる可能性もあり,十分なインフォームドコンセントを得たうえで考慮する
©Nankodo Co., Ltd., 2006