発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006034148
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
53歳男性.患者は腹痛,腰背部痛を主訴とした.血液生化学検査では軽度の炎症所見,可溶性IL-2受容体と免疫グロブリンの上昇を認めた.CTでは下行大動脈を取り巻くように腫瘤陰影を認め,MRIで腫瘤はT1にて低信号,T2にて低信号と内部にまだら状の高信号域を示した.Gaシンチでは同部に一致して異常集積を認めた.開腹生検術の結果,特発性後腹膜線維症と診断し,ステロイド投与を開始したところ,腫瘍の縮小が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2005