発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253148
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悪性リンパ腫で,リンパ節以外から発症したものは,血液内科以外でみつかる場合も多い.そのうち中枢神経領域では,脳の悪性リンパ腫,悪性リンパ腫の髄膜浸潤,脊髄浸潤などがあるが,脳の悪性リンパ腫は脳外科でみつかる場合が多く,四肢の麻痺や脳神経症状をきたし神経内科で,視力障害で眼科でみつかる場合もある.また,精神症状で発症し,精神科でみつかる場合もある.悪性リンパ腫の脊髄浸潤で,四肢の痺れや麻痺をきたした場合は,整形外科でみつかる場合もある.これら中枢神経領域に発症する悪性リンパ腫は予後不良で,早期に診断し,中枢神経系に有効とされるmethotrexate(MTX),cytarabine(ara-C)の大量投与あるいは髄注,放射線照射などで予後は改善される
©Nankodo Co., Ltd., 2005