発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253153
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皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)は,皮膚に発生し,皮膚で増殖,進展するT細胞性リンパ腫を包含した概念であり,白血病や節性リンパ腫から皮膚に浸潤したものは通常含めない.皮膚T細胞リンパ腫の中で発生頻度が高いものが菌状息肉症であり,紅皮症とともに白血化した病態がSezary症候群と考えられている.成人T細胞白血病は約半数で皮膚症状がみられ,中には皮膚症状だけを繰り返し生じる病型がある.そのほかには,CD30陽性皮膚リンパ球増殖症としてリンパ腫様丘疹症と未分化大細胞リンパ腫や,皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫や非特定,末梢皮膚T細胞リンパ腫などが含まれる.皮膚B細胞リンパ腫(CBCL)の新分類が提唱された
©Nankodo Co., Ltd., 2005