発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005253151
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縦隔腫瘤として発症する悪性リンパ腫には,縦隔(胸腺)の大細胞型Bリンパ腫(MLBCL),Hodgkinリンパ腫結節硬化型(CHL-NS),未分化大細胞型リンパ腫などがある.MLBCLは30~40歳代の女性に多く,しばしば巨大な腫瘤を形成し,肺,心外膜,胸壁などの周囲組織への浸潤を示す.MLBCLは分葉状の核と淡明で豊富な細胞質を有し,間質の硬化像が特徴的であるが,ときにCHL-NSやびまん性大細胞型Bリンパ腫との鑑別が困難である.遺伝子発現プロファイリングからMLBCLは,CHL-NSと同様にNF-κB経路の活性化が腫瘍発生に本質的な役割をもつと考えられている
©Nankodo Co., Ltd., 2005