発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005138915
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「アルツハイマー病(AD)発症の原因はβアミロイド(Aβ)オリゴマーである」というアミロイド・カスケード仮説が受け入れられるようになってきた.一方,Aβワクチン療法の症例報告では神経原線維変化(neurofibrillary tangle:NFT)が減少しなかったことが明らかとなり,ワクチン開始時期の重要性が示唆されたが,同時に,老人斑を除去しても効果がない可能性が出てきた.今後は,神経原線維変化形成過程,グリコーゲンシンターゼキナーゼ調節機構,蛋白質分解系などが関与する複合的な分子機構としてAD発症機序を理解することが重要であろう
©Nankodo Co., Ltd., 2005