発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005138916
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現在65歳以上の10人に1人が痴呆症といわれ,中でもアルツハイマー型痴呆は約半数を占める.しかし,初期症状の「もの忘れ」による早期発見はむずかしい.早期発見のための検査法として,タッチパネル式コンピュータを用いた痴呆症のスクリーニング機器が有用と考える.早期診断に役立つ診断マーカーとして,髄液中リン酸化タウ蛋白や画像検査(SPECT)の有用性が報告されている.治療効果判定に役立つマーカーとして,AChR遺伝子多型解析の有用性が示唆された.痴呆症の早期発見が容易にでき,早期治療が可能になることが望まれる
©Nankodo Co., Ltd., 2005