発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005074321
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転移性脳腫瘍には手術および全脳照射が行われていたが,定位放射線照射が加わり大きく変わった.しかし緊急性を要する場合には摘出術の適応となる.大きな腫瘍に対しても適応となりうる.定位放射線照射は多くの脳転移例で腫瘍核出術に取って代わった.1回で施行することが多い.3cm程度までは奏効率は高い.4cm程度までは同様に分割照射を行うことで急性障害を避ける.全脳照射は脳転移の症状緩和に対して60~80%に有用な治療である.多発転移に有効である.照射線量により生存期間に明らかな差がない.1年程度以上の生存が期待される場合には1回線量を3Gy以下とすることが望ましい.小細胞癌の脳予防照射は転移の出現を防ぎ,生存率を改善させる
©Nankodo Co., Ltd., 2005