発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005074315
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
非小細胞肺癌で根治的放射線療法の適応となるのは,臨床病期Bulky N2IIIa期ならびに悪性胸水・胸膜播種・対側縦隔リンパ節転移を除くIII B期の局所進行癌と,I/II期でも高齢などによる心・肺機能の低下や合併症のために医学的に切除不能と判断される症例である.線量は通常分割照射法で60Gy/30回以上が推奨される.化学療法同時併用例では予防照射を省きGTVに限局して高線量を照射する傾向にある.定位放射線照射や重粒子線治療など照射技術の進歩により,局所制御率・治療成績は向上しつつある.正常組織の有害反応を抑えるため3次元治療計画を行い,DVHによる被照射肺体積V20を評価することが重要である
©Nankodo Co., Ltd., 2005