発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005061243
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胆嚢,胆管結石の治療方針に高齢者と若年者のあいだで大きな違いはない.胆嚢結石は有症状例や腫瘍の合併が疑われる場合には胆嚢摘出術を行う.術式は若年者に比べて開腹術が選択されることが多かった.全身麻酔や硬膜外麻酔に耐えられない場合は症状を緩和させるためのドレナージなどを行う.胆管結石は胆管炎を高率に合併するのですべてが治療対象である.内視鏡的,経皮経肝的,手術的に結石除去を行うか,ドレナージを行う.胆嚢結石,胆管結石は良性疾患であり,根治が理想的であるが症状が緩和されればよいのであり,その治療により合併症が生じて,より重篤な状態になることは絶対に避けなければならない
©Nankodo Co., Ltd., 2005