【胆石症診療の新展開 時代とともに変わってきた治療法】 胆石が原因で起こる病態の診断と治療 急性胆嚢炎の成因,診断と治療 胆嚢ドレナージを中心に

急性胆嚢炎の診断は,臨床症状,血液検査,各種画像診断から容易であるが,治療法の選択には成因や年齢,合併疾患を考慮したうえで決定する必要がある.急性胆嚢炎の成因のほとんどは胆嚢結石である.外科的治療は,腹腔鏡下胆嚢摘出術が第一選択とされるが,周囲との癒着,胆道系の走行,合併症などから開腹下胆嚢摘出術が選択される場合がある.胆嚢ドレナージには,PTGBD,PTGBA,ETGBDがある.これらはおのおのに長短所があり,相補的な面をもつ