発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003286868
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55歳男.10年前より高血圧を指摘され内服加療,8年前より尋常性乾癬と診断され,ステロイド軟膏を中心とした治療を受けていた.又,2年前より糖尿病を指摘されているが未治療であった.仕事中に労作時の呼吸困難を感じるようになり,急性心筋梗塞と診断された.入院後,心内膜下梗塞と診断された.尋常性乾癬に対するステロイド軟膏塗布が糖尿病に悪影響を及ぼしている可能性も考えられたため,ステロイド軟膏塗布を中止し,ビタミンD3の誘導体であるcalcipotriol塗布に切り替えた.食思不振,体重減少が続いたため,再入院となった.calcipotriolの全身的副作用による高Ca血症の可能性を考慮し,塗布を中止した.その後,体温も平熱化し,食欲も改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2003