発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003233246
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88歳男.体重減少,食欲不振を主訴とした.内視鏡検査では幽門部に小彎側中心の全周性狭窄を認め,生検ではグループ5であった.腹部CT所見では肝全体に2~4cm大のlow density areaを多数認めた.SEMS挿入後の上部内視鏡では,SEMS内を通り十二指腸まで容易に通過するようになり,術後3日目より経口摂取を開始し術後23日目に退院した.退院後約3ヵ月半,経口摂取可能であったが,術後127日目,転移性肝癌に伴う肝不全により死亡した.全経過を通じSEMSによる合併症はみられなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003