消化器癌におけるバイパス術とステント治療
胃・十二指腸 幽門狭窄に対するステント術
佐々木 隆
1
1がん研究会有明病院 消化器内科
キーワード:
胃腫瘍
,
膵臓腫瘍
,
ステント
,
幽門狭窄症
,
インターベンショナル超音波診断
,
超音波内視鏡検査
,
胃穿孔
,
Ramucirumab
Keyword:
Pancreatic Neoplasms
,
Pyloric Stenosis
,
Stomach Neoplasms
,
Stents
,
Ultrasonography, Interventional
,
Endosonography
,
Ramucirumab
pp.1060-1064
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016410217
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
悪性胃十二指腸閉塞に対するステント治療は,低侵襲という特徴も相まって,外科的パイパス術の代替治療として幅広く普及している.それに伴い,ステントを留置しながら抗腫瘍療法を行う機会も増えている.胃癌では血管新生阻害作用を有する分子標的薬が保険承認され,新たな課題も出てきている.一方でステント閉塞に対してはステント追加留置で対応可能であるものの,より長期開存をめざしたステントの改良も必要になっている.近年内視鏡的胃空腸バイパス術も検討されており,今後新たな展開が期待されている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016