発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2003233247
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76歳男.失神発作を主訴とした.入院時の心電図で,心拍数52/minの洞徐脈,QT間隔0.80秒と著明なQT延長を認めた.モニター心電図で心室頻拍(torsades de pointes)が頻発し,その持続時間が長い場合には意識を消失し,直流除細動が必要であった.除細動後ペーシングレートを80/minに上げ,KおよびMgを投与したところ,torsades de pointesの出現を抑えることができた.bepridil hydrochlorideの体内からの排出で10日後にはQT時間は0.6秒まで短縮した
©Nankodo Co., Ltd., 2003