消化器癌におけるバイパス術とステント治療
消化器癌におけるステント術の意義と世界の動向
前谷 容
1
1東邦大学医療センター大橋病院 消化器内科
キーワード:
病的狭窄
,
大腸疾患
,
十二指腸疾患
,
消化器腫瘍
,
食道胃接合部
,
食道狭窄
,
ステント
,
胆道疾患
,
幽門狭窄症
,
自己拡張型金属ステント
Keyword:
Self Expandable Metallic Stents
,
Biliary Tract Diseases
,
Constriction, Pathologic
,
Duodenal Diseases
,
Esophagogastric Junction
,
Esophageal Stenosis
,
Digestive System Neoplasms
,
Pyloric Stenosis
,
Stents
pp.1032-1037
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016410212
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
現在,消化器領域の悪性狭窄性病変に対する中心的治療はステント術であり,迅速かつ低侵襲的に狭窄解除を可能にした.ステント術は姑息的治療と術前治療とがあり,臓器ごとにそれぞれの状況は異なっている.多くの利点がある一方で,ステント術に伴う潜在的な問題点も報告されるようになっている.補助治療や癌診療の環境変化に合わせてステント術を適切に使っていくことが重要である.また特に大腸の術前減圧ではoncologic outcomeを悪化させる可能性が懸念されており,今後の研究による検証が求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016