整形手術手技
肩関節後方脱臼骨折における術中整復操作の工夫
北原 洋
1
,
塩崎 浩之
,
鈴木 一瑛
1済生会新潟第二病院 整形外科
キーワード:
肩骨折
,
肩関節脱臼
,
牽引(整形外科)
,
内固定法
,
骨ねじ
,
術中期
,
骨折-粉砕
,
脱臼骨折
Keyword:
Fracture Dislocation
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Intraoperative Period
,
Shoulder Dislocation
,
Shoulder Fractures
,
Traction
,
Fractures, Comminuted
pp.1370-1375
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017097321
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1(75歳女性)、症例2(41歳男性)。両症例とも右肩痛を主訴に、X線およびCT所見より肩関節後方脱臼骨折と診断された。いずれもに全身麻酔と上肢神経ブロック後に徒手整復を試みたが整復不能で、連続性を保った後方の軟部組織を温存する観点から前方アプローチを選択したところ、肩甲下筋腱や関節包を切離せず、肩峰下滑液包内からの骨頭整復が可能であった。それぞれ術後7ヵ月、術後1年で骨折部の骨癒合が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016