特集 運動器画像診療の最前線
部位別・疾患別画像診療の最前線 手関節・手指の画像診療
中尾 悦宏
1
1中日病院
キーワード:
関節造影
,
偽関節
,
骨移植
,
骨折-疲労
,
手関節
,
手指
,
超音波診断
,
X線CT
,
手首外傷
,
舟状骨(手)
,
拡散MRI
,
三角線維軟骨
,
有鉤骨
,
関節亜脱臼
,
MPR (Multiplanar Reconstruction)
,
手根不安定症
,
伸筋
Keyword:
Arthrography
,
Fingers
,
Pseudarthrosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fractures, Stress
,
Ultrasonography
,
Wrist Injuries
,
Wrist Joint
,
Bone Transplantation
,
Scaphoid Bone
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Hamate Bone
,
Triangular Fibrocartilage
pp.94-105
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018192548
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<画像診療のポイント>●手関節・手指の画像診断において単純X線像が基本となる。愁訴の部位や疑う病態に応じ、各種撮影法を追加する。●X線透視機による動態観察は、病態評価、診断に有効である。さらに関節近傍の手術では術中や手術終了時にもX線透視機で観察し、術後のリハビリテーションに役立てる。●手関節造影検査を施行する機会は減ったが、三角線維軟骨複合体(triangular fibrocartilage complex;TFCC)や手根骨骨間靱帯の損傷の評価には有用である。●CTは、外傷例において関節面の損傷形態や程度、骨欠損の状態など多くの情報を提供し、治療法検討に有用である。また、小関節の変形性関節症の有無、程度を描出する。●MRIは軟部組織や骨質の評価に優れ、得られる有用な情報は多い。●超音波検査は被ばくを危惧することなく、また場所を選ばず簡便に筋、腱、靱帯、神経などを観察できる。動態観察が可能なことも大きな利点である。
(一部非掲載の画像があります)
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