臨床室
大腿骨転子下骨折(Seinsheimer & Bergman分類Kyle type III)に対してγ type long femoral nailとプレートを併用した2例
増井 文昭
1
,
斎藤 雅人
,
石井 文久
,
中野 信宏
,
浅沼 和生
,
白旗 敏克
1千葉西総合病院 整形外科・関節外科センター
キーワード:
股関節部骨折
,
内固定法
,
骨ネイル
,
骨板
,
外傷重症度指標
Keyword:
Bone Nails
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Hip Fractures
,
Trauma Severity Indices
pp.1051-1053
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016403082
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症例1は44歳男性で、左大腿部痛を主訴とした。バイク走行中に車と接触し、転倒して受傷した。単純X線で左大腿骨転子下骨折(Seinsheimer & Bergman分類Kyle type III)と診断し、γtype long femoral nailとプレートを併用した固定術を施行した。術後2日に可動域訓練、術後3日に1/3荷重、術後5週に全荷重歩行訓練を開始した。術後1年の現在、ワイヤー締結部の骨吸収を認めず、骨癒合が得られている。また、プレート固定部の突出や痛みも認めていない。症例2は68歳男性で、左大腿部痛を主訴とした。転倒して受傷した。単純X線で左大腿骨転子下骨折(Seinsheimer & Bergman分類Kyle type III)と診断し、γtype long femoral nailとプレートを併用した固定術を施行した。術後2日に全荷重歩行訓練を開始し、術後1年の現在までワイヤー締結部の骨吸収を認めず、骨癒合が得られている。また、プレート固定部の突出や痛みも認めていない。
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