発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009224981
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大腿骨モデルボーンを使用して不安定性4part転子部骨折を作製し、スリーブのあるAsian intramedullary hip screw(IMHS-A)、スリーブのないGamma nail type(GN type)、Titanium Sliding Hip Screw(CHS)で固定して荷重時の大腿骨のstrain(ひずみ)分布を検討した。IMHS-AとCHSは骨折部遠位の内側骨皮質部に限局した高ひずみを示し骨幹部遠位にまでひずみは分布し、正常骨の分布に類似していた。GN typeは骨折部遠位の内側骨皮質部に限局した高ひずみのみを示し骨幹部遠位にひずみは全く認めなかった。以上よりIMHS-Aは大腿骨にひずみ分布を認め骨折骨片間で荷重の伝達が起きており有効なload sharing器具であることを示した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009