経験と考察
軟部肉腫における遠隔転移の出現期間に影響を及ぼす臨床的因子
鈴木 賀代
1
,
安田 剛敏
,
渡邉 健太
,
堀 岳史
,
金森 昌彦
,
木村 友厚
1富山大学 整形外科
キーワード:
下肢
,
死亡
,
リンパ行性転移
,
上肢
,
脊椎腫瘍
,
肉腫
,
肺腫瘍
,
予後
,
アジュバント化学療法
,
アジュバント放射線療法
,
治療成績
,
腫瘍量
,
体幹
,
治療までの期間
Keyword:
Death
,
Lung Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Prognosis
,
Spinal Neoplasms
,
Sarcoma
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Treatment Outcome
,
Radiotherapy, Adjuvant
,
Upper Extremity
,
Lower Extremity
,
Tumor Burden
,
Time-to-Treatment
,
Torso
pp.519-522
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016299850
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著者らが治療を行ったM0軟部肉腫のうち、原発巣術後の経過観察中に遠隔転移が出現した15例を対象に、遠隔転移の出現期間に影響を及ぼす因子について検討した。その結果、腫瘍のサイズが5cm以上の症例では、術後24ヵ月以内に遠隔転移が出現する可能性があり、遠隔転移が出現するまでの期間とサイズの間には時間的な関連性が示された。また、非広範切除例では遠隔転移出現までの期間が短く、特に慎重な経過観察を要すると考えられた。
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