臨床室
軽微な外傷を契機に発症した後脛骨筋腱脱臼の1例
五嶋 謙一
1
,
澤口 毅
,
坂越 大悟
,
重本 顕史
,
島 洋祐
1富山市立富山市民病院 整形外科・関節再建外科
キーワード:
関節可動域
,
脛骨筋
,
腱損傷
,
再発
,
MRI
,
脱臼
,
X線CT
,
三次元イメージング
Keyword:
Joint Dislocations
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Recurrence
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tendon Injuries
,
Range of Motion, Articular
,
Muscle, Skeletal
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1057-1060
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015018768
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42歳女。打撲後の右足関節内側痛を主訴とした。後脛骨筋腱脱臼の診断で保存的治療を受けたが、脱臼を繰り返した。受傷後3ヵ月のCTおよびMRI画像では後脛骨筋腱溝の低形成を認め、屈筋支帯は内果側から骨膜下に剥離していたため、後脛骨筋腱溝掘削術と屈筋支帯修復術を施行した。術後1週からエバーステップ装着下に可動域訓練・荷重歩行を開始し、1年6ヵ月経過現在、疼痛・可動域制限なく原職に復帰し再脱臼も認めていない。JSSF ankle/hindfoot scaleは術前62点から100点に改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014