臨床室
第4腓骨筋腱を伴った陳旧性腓骨筋腱断裂の1例
村上 友彦
1
,
奥田 龍三
,
石津 恒彦
,
田村 竜一
,
矢津 匡也
,
福西 邦素
1洛西シミズ病院 整形外科
キーワード:
画像強調
,
関節可動域
,
腱損傷
,
MRI
,
X線CT
,
腓骨筋
,
縫合法
,
予後
,
三次元イメージング
,
解剖学的変異
,
腱切り術
,
縦緩和時間
Keyword:
Image Enhancement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Prognosis
,
Suture Techniques
,
Tendon Injuries
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Range of Motion, Articular
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Tenotomy
,
Anatomic Variation
pp.42-45
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016136615
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70歳男。右足関節外側部痛を主訴に、近医にて腓骨筋炎の疑いで保存的治療を受けるも改善せず、当科紹介となった。単純X線、3D-CT、MRI所見より、陳旧性腓骨筋腱断裂と診断し、腓骨筋腱修復術を行った。術中所見では第4腓骨筋腱を伴った陳旧性長・短腓骨筋腱断裂が確認され、第4腓骨筋腱を切除後、短腓骨筋腱の縦断裂部を管状縫合し、さらに長腓骨筋腱の近位断端を短腓骨筋腱に端側縫合した。術後11ヵ月の現在、足関節痛、ROM制限、筋力低下は認めず、SAFE-Qで痛み・痛み関連は100点、身体機能・日常生活の状態は95.5点、社会生活機能は100点、靴関連・全体的健康感は100点、スポーツは93.3点と良好な成績であり、患者の満足度も高かった。
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