発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002243747
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
56歳男.ソフトボール中にスライディングしたさいに右肩を伸展強制した.運動時痛と可動域制限を主訴に受診した.画像所見などから肩甲下筋腱断裂と診断し,保存療法で経過観察していた.疼痛,インピンジメント徴候が持続したため,手術を行った.術後,バストバンド及び三角巾で下垂内旋位固定を行い,3週間,外旋を0°に制限した.自動運動は肩関節内外旋を術後2週目以降,屈曲伸展を術後4週目以降より開始した.術後1年の現在,疼痛は軽減し,可動域は良好であり,又,インピンジメント徴候は陰性であり,日常生活動作における障害を認めない.JOAスコアは95点である.MRIの水平断面像で肩甲下筋腱は修復され,緊張,走行とも良好であった.又,上腕二頭筋長頭腱の脱臼を認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2002