診療と検査
Forgotten Joint Score-12(FJS-12)の有用性の検討
松本 幹生
1
,
馬場 智規
,
本間 康弘
,
小林 英生
,
湯浅 崇仁
,
金子 和夫
1順天堂大学 整形外科
キーワード:
関節リウマチ
,
股関節
,
大腿骨頭壊死
,
変形性股関節症
,
股関節置換術
,
患者アウトカム評価
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Femur Head Necrosis
,
Hip Joint
,
Osteoarthritis, Hip
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Patient Outcome Assessment
pp.957-960
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014369932
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
日本語版FJS-12を作成し、股関節専門外来を受診した人工股関節全置換術(THA)後患者56名とTHA再置換術後患者2名の計58名(男9例、女49例、平均年齢65.7歳)を対象にFJS-12・整形外科学会股関節疾患評価質問票(JHEQ)・西オンタリオ大学マクマスター大学変形性関節症指標(WOMAC)をすべて一度に渡し回答を得た。各評価法を100点満点に換算した場合、FJS-12は平均45.4±24.3点、JHEQは58.5±19.5点、WOMACは平均81.5±13.6点であり、FJS-12はJHEQ・WOMACと比較して有意に点数が低く分散が大きかった。FJS-12とJHEQのトータルスコアは強い相関を認め、FJS-12とWOMACのトータルスコアは中等度の相関を認めた。FJS-12はJHEQやWOMACと同等の信頼がおける評価法であるが、平均点数が低くJHEQ・WOMACと比較して患者間の差が出やすい傾向にあった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014