発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001186798
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待機的大腸手術の術前経口抗菌薬投与の是非に関しては,MTZ 1日経口投与法が従来のKM+MTZ 3日間投与に比べ,術野感染発症率,術野汚染菌に対する薬剤感受性とも明らかに有用であった.術中抗菌薬投与と術前経口抗菌薬投与(MTZ 1日経口投与)はほぼ同等の有効性を示したが,これらの併用には相乗効果が認められなかった.大腸手術の予防的抗菌薬投与法は,術野汚染菌の種類と薬剤感受性を参考にPIPC,CMZ,FMOXを選択し,加刀時から開始(3時間毎の追加)し,術後4日間投与した.イレウスは感染準備状態にあると考えられることから,手術にあたっては予防的或いは治療的抗菌薬を適宜使用する必要がある
©Nankodo Co., Ltd., 2001