発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001186794
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予防的抗菌薬投与は術中に生じうる汚染からの手術部位感染発症を抑えるためであり,縫合不全による腹腔内感染や術後の肺炎を防ぐためではない.したがって,抗菌薬は手術直前から終了まで十分な濃度が得られるように投与すべきで,術後は可及的早期に中止してよい.予防的抗菌薬投与の目的と方法については欧米と考え方の違いがあるといわれるが,単なる習慣によるのではなく,科学的根拠に基づいた使用法を検討すべきである
©Nankodo Co., Ltd., 2001