カラーフォーラム
環指に生じた血管平滑筋腫の1例
畑中 渉
1
1愛育病院 整形外科
キーワード:
手指
,
超音波診断
,
免疫組織化学
,
血管筋腫
Keyword:
Fingers
,
Immunohistochemistry
,
Ultrasonography
,
Angiomyoma
pp.350-351
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014223460
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46歳男。右環指中手指節関節掌側部腫瘤を主訴とした。圧痛は認めず、エコー検査で6×6×3mm大の辺縁整で境界明瞭、内部は不均一な無エコーの腫瘤を認め、血流信号は認めなかった。腱鞘上ガングリオンの疑いで、局所麻酔・止血帯装着下に腫瘍摘出術を行った。腫瘍は静脈発生であり、流入する血管を結紮した後に一塊に摘出可能であった。病理診断では異型に乏しい紡錘形細胞が錯綜配列を呈し増殖し、免疫染色ではαSMA陽性、ビメンチン一部陽性、CD34陰性、S-100陰性であり、血管平滑筋腫の診断とした。術後は創治癒とともに創部痛は消失し、機能障害は認めず再発も認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014