発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003072492
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48歳男.約30年前に左手掌部に釘刺し事故を経験し,無処置で経過を観察していた.このたび,同部に徐々に増大する無痛性腫瘤を自覚した.手掌部ガングリオン,または脂肪腫を疑い,腫瘍摘出を行った.腫瘍は総掌側指動脈と明らかに連続しており,病理組織学的検索により,腫瘍内の一部の血管に発達した弾性板を認めた.免疫組織化学的検索では,腫瘍内,およびその被膜部にS-100蛋白陽性構造物とともにneurofilament陽性構造物を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2002